昔、それこそ小学校3年生とかそれくらいかな。
小学校から帰ってきて、自分の部屋で何か宿題か遊んでいたのか、何かをしていた時のこと。
私の実家の自分の部屋は当時は1階にあって
その裏にはお隣さんの家があるんだけど
なんというか、自分の住んでいるところは微妙に住宅街で、幾つもの列になって家が並んでいて
4、5軒並んだら一番奥の家は行き止まりという立地なんですね。
よく小さな頃は隣の列の幼馴染と遊んでいて、喧嘩なんかした日には
「もう俺たちの列の方には来るなよ!」なんて言われたりもして
私の家は、そんなふうに住宅が区切られた場所にあった。そして一番奥の家だったんです。
で、小学校から帰ってきて部屋で過ごしていると、隣の列の幼馴染の女の子の家の方から
「チュンチュん」と雀?鳥の鳴き声が聞こえてきて
あー、鳥が鳴いてるなと思っていました。
鳥の鳴き声が聞こえてくるなんて、生きていれば誰でも経験あるし日常ですよね。
でも、ずっと聞いているうちに「あれ、なんか普通じゃないな」と思ったんです。
なぜかというと
「チュンチュ! チュン!!チュンチュン!!!!」
と次第に激しく鳴いているように聞こえていたんです。
幼き日の私は、「あれ?なんか鳴き声激しくない?近所の人は誰も気づかないのか?」
そんなふうに思って、誰かが様子見に行くだろうと思って放っておきました。
でもしばらく時間が経っても相変わらず激しい鳴き声はおさまりません。
鳥同士が戯れているならば、どこかに飛んで行って治るはずですが一向におさまりません。
で、どう考えてもその鳥は1匹が単独で鳴いているのです。
「チュンチュ! チュン!!チュンチュン!!!!」
どうも様子がおかしいと思った私は母親に尋ねます。
「なんかさ、A子ちゃんちの方から鳥がすごく鳴いて助けを求めてるような鳴き声がするんだけど、、、」
母「え?ほんと?そんなの聞こえる?」
母は半信半疑でした。
で、母と一緒に隣の列のA子ちゃんのお家に様子を見にいきました。
すると、そのA子ちゃんちの雨どい?と屋根のところから鳴き声が聞こえていて
そこに雀が引っかかって抜け出せなくなっているではありませんか。
あー、これが原因でこんなに激しく鳴いていたのか。と私は納得しました。
程なくして帰宅したA子ちゃんのお父さんが鳥を救出し、ことなきを得たわけで
私はとっても安心したことを覚えています。
幼き日のことを今になって思い出すのはなぜかと言うと
植物や木々、虫の声など
人間だけでなくあらゆるものと会話できるようになりたいなと思っているからなんです。
そうでないと、目に見えない存在との対話などできるはずがありません。
だから、霊性を高めたいなと日々修行しているつもりなんですが
実は子供の頃というのは
誰もがそういう動物の声なども自然に聞き取れる能力を持っていたのかなと思いました。
どうだろう。他の人もこういうのはあるのかな。自分が変なのかもしれませんが、、、
とにかく、それは
なんとなく「わかる」ことを体験した日だったのでした。
おしまい。